礼記射義

射は進退周還必ず礼に中り、内志正しく、
しゃは しんたいしゅうせん かならずれいにあたり、うち こころざし ただしく

外体直くして、然る後に弓矢を持ること審固なり。
そと たいなおくして、しかるのちに ゆみやをとること しんこなり。

弓矢を持ること審固にして、然る後に持って中ると言うべし。
ゆみやをとること しんこにして、しかるのちにもって あたるというべし。

これ以て徳行を観るべし
これもってとっこうをみるべし

射は仁の道なり。
しゃはじんのみちなり。

射は正しきを己に求む。
しゃはただしきをおのれにもとむ。

己正しくして而して後発す。
おのれただしくして しこうして のちはっす。

発して中らざるときは、即ち己に勝つ者を怨みず。
はっして あたらざるときは、すなわち おのれにかつものをうらみず。

反ってこれを己に求むるのみ。
かえって これを おのれにもとむるのみ